出会い

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次の日の朝、 私は母の声で目が覚めた。 母「初歩!起きな! リビングで彼氏が待ってるよ!」 リビングで彼氏……? まさか… 篠塚先輩!? 私は急いで髪を整えて 制服を着て顔を洗って歯を磨いて リビングへ向かった。 リビングのイスに見覚えのある人、 篠塚先輩が座っていた。 翔「おはよ。遅刻するよ。」 初「あ、待たせちゃってごめんなさい! 早く行きましょ!」 時計を見ると もうHRが始まっている時間だった。 翔「あははっ、そうだね、 行こう行こう。 じゃあお母さん、お邪魔しました。」 そう言って先輩は頭を軽く下げた。 母「そんなお礼なんていいから 早く行きなー。 2人揃って学校遅刻するなんて 危なっかしくて翔ちゃんに初歩のこと任せらんないよ。」 母が楽しそうに笑って話す。 翔「困ったなー、じゃあ明日こそは 遅刻しないように起こしに来ます。」 母「頼むよー。 ほらっ、早く行きなさい!」 そう言って母は私たちを追い出すかのように急かして 私たちが走っていったのを見て玄関を閉めた。
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