出会い

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初「あの…ここは……?」 翔「ん?俺んち。」 その言葉を聞いた瞬間 危険な気がした。 このまま家に連れ込まれて… 絶対嫌だ!! 初「あの!私帰…」 翔「ちょっと待っててねー。」 そう言って先輩は ドアを開けたまま家に入っていった。 あれ? もしかして、連れ込む気なんて無かったのかな…? いや、でも今部屋を軽く片付けてるのかもしれない… 逃げなきゃ… そう思って歩き出そうとしたとき 翔「お待たせー。 どっか行こう。どこ行きたい?」 先輩はそう言いながら 片手には財布を持って もう片方の手の指でくるくると鍵を回して家から出てきた。 初「…………え?」 翔「とりあえずほら、乗って。」 そう言って先に車の運転席に乗り込んだ。 私が状況を飲み込めず焦っていると、 先輩が車から降りてきて 翔「これ、俺のだから。 初歩ちゃん行こう!」 そう言って後ろから抱きついてきて そのまま私を持ち上げて車へ向かって歩きだした。 初「でもこれ…無免許なんじゃ……」 翔「んー、ちょっと待ってねー。 とりあえず乗って。」 初「無免許の車には乗りたくないです!」 そう言って私が先輩を振りほどくと 先輩は運転席に乗り 何かを探し始めた。
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