*出逢い*

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精神科に入院していた私は、彼が入院したことになんか知らなかった。 このときにはもう入院して1ヶ月以上経っていて、4人部屋から二人部屋に移動していて、隣の子とも仲良くなっていた。 昼も夜も部屋にこもってばかりで、タバコを吸うときにしか部屋をでなかった。 そんな毎日を過ごしてた日、夜眠れず、タバコを吸っていたら彼から 「たばこ、一本くれない?」 と声をかけてきた。 私はこんな人いたっけ? とか思いながら 「あ、はい」 とタバコを渡した。 彼は私から見たら歳上、しかも、人見知りな私はびびりながらタバコを渡したのを覚えている。
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