*きっかけ*

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私は、悟に抱き寄せられ、ビクッとした。 徐々に深いキスになっていく…。 小さく、私は声を漏らしていて、それが尚更私の羞恥心を煽った。 彼の手が私の胸に触る。 私は恥ずかしさで一杯で、キスだけでも精一杯だった。 実をいうと私はこのとき、見た目はかなりガラは悪かったが、男経験は一人しかなかった。 しかも、キス止まりだ。 そんな私がこんなことをしている。 自分の中で不思議でしかなかった。 夢のなかにでもいるような気分だ。 口が離れると、悟は私の顔を見た。 きっと私の顔は真っ赤だっただろう。
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