** 1

2/5
前へ
/7ページ
次へ
PiPiPi…PiPiPi… 夜も更けてきた頃 村上のケータイが鳴った。 着信は、愛しいあの人。 「もしもし、すばる?」 『………ヒナっ…』 普段聞き慣れた声。 だが、何か少し違う。 「どないした、何かあった?」 『…怖い…怖いよヒナ…』 恋人の、弱気な声。 何かに、怯える声。 『慣れすぎて怖い。周りの 優しさが痛い。…そんな自分で 居ることに慣れてしまってる 自分が…もっと怖い… 怖いねん…ヒナ…』                             
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加