プロローグ

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眩しい…… カーテンの隙間から漏れているのだろう、太陽の光が俺を照らす。 眩しさで目を覚ました俺は、枕元にある時計を見て時間を確認する。 時刻は朝の8時34分。 そして、今日は全国の学生達が何かしらの行事でもない限り日頃の勉強などの疲れを癒す学生の休業日もとい国民の休日、日曜日。 俺は時計を見ながら少し考え、一つの答えをだした。 ……よし、せっかくの日曜だけど今日は寝てよう。 眠いしさ、それに一昨日に引っ越してきたばっかで、部屋の整理とか色々あって大変だったから疲れてるしね。 唐突で悪いけど、俺の名前は蒼井 桜(あおい さくら)。 この春、本島から離れた島、美咲島という所に引っ越して来たごく普通の高校2年生。 引っ越し理由は、親がめでたく一軒家を買うことが出来たからというわけ。 俺は太陽の光が眩しいので、布団の中で眠る事にした。 頭から布団をバサァっとかぶり、目を瞑り寝る態勢へと入る。 するとどうだろう、すぐに睡魔は襲いかかってきた。 俺はウトウトしながらもうすぐ夢の世界に旅立てそうだったその時。 部屋の扉から、コンコンと刻みの良いリズムでノックをする音が聞こえてきた。その音に続いて声が聞こえてくる。 「桜兄さん起きてますかー? 部屋、入りますよ?」
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