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普段この時刻は家から学校へと向かう為に家を出る時間。
俺は時間の情報を得たのちに学校へ向かう為の準備を行う。
部屋の茶色のタンスから長袖のワイシャツ、紺色のチェック柄のネクタイ、グレーの制服のズボン、黒色のカーディガン、そして最後に黒色のブレザーを床に投げるように雑に出す。
おそらく母さんがいたら──
『投げたら汚れるでしょ! 後2年も使うのだから大事に扱いなさい!』
そんな感じで朝から説教を喰らうハメになるんだろうな。
そんな事を考えたら……なぜかすこし寂しい気持ちになってしまった。
そんな気持ちを今は捨てて俺は今着ている黒色のパジャマを素早く脱ぎ制服に着替えた。
制服に着替え終えて俺は最低限の所持品と白色のマフラーと黒色の厚い手袋を装備して玄関に向かう。
「はぁ~学校面倒くさいな」
玄関前でそんな事を低い音量で独り言を言う。
俺は少々汚れ始めた黒色のローファを履いて爪先で玄関前の地を軽く何度か蹴る。
そして俺は左隣にある靴箱の上に立てられている綺麗な女性が写る写真を見ながら──
「行ってくるよ母さん」
と言って外へと繋ぐ玄関を凄まじい勢いで開けた。
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