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自販機に着くなり、早速俺は財布を取り出して金を入れた。
寒さのあまりに両手が、かじかんで金を落としそうになってしまう。
「これで良いかな」
俺は震えてかじかむ手でなんとかホットココアのすぐ下にあるボタンを押す。
俺は飲み物を買うなり早速飲みながら高校へと向けて歩む。
しばらく歩いて広い十字路に出ると同時に俺はホットココアを飲み干す。
空き缶を棄てようと周囲を見渡すがゴミ箱はこの場にはなく、あるのは電柱だけ。
正面の方に目を凝らしてよく見るとここから約5mぐらいの所にゴミ箱らしき物がある事に気づく。
あそこまで行くのは面倒くさいと思って俺はある行動を取った。
空き缶を投げる──
俺が思案をした結果。
俺は鞄を地面において5m先のごみ箱を目掛けて空き缶を投げた。
俺が投げた缶は綺麗な弧を描いてカーンと空き缶同士が当たる音を奏でて綺麗にごみ箱に入った。
それを確認すると少し清々しい気分になりながらも十字路を右に曲がり高校を目指す。
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