プロローグ

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 2001年12月23日 「ママ! 死んじゃ嫌だよ!!」  僕は大声で嘆き叫んだ。  とにかく喉を痛めるぐらい叫び続けた。  とても怖くて心臓が痛い。  ママを見ては通行人のみんなは悲鳴を上げていく。  コンクリートに倒れている血だらけのママ──  突然に背後から来てママにぶつかった大型トラック──  僕はママに肩を押されて助かったけどママが…… 「ごめんね……侑斗」  ママは笑顔で言った。 「死んじゃ嫌だよ!!」  僕はただ……叫んだ。 「救急車が今やっと来たからきっと大丈夫だからね」  僕の近くにいるおばあさんが慰めるように言った。  気づけば救急車がすぐ近くに止まっていた。 「ママ! 救急車が来たからもっと頑張ってよ!!」  僕は再び叫んだ。  救急車から数人の人達が担架を持って出てきた。  ママは担架に乗せられて救急車に運ばれた。僕も救急車に乗って病院へと向かった。 『ママ……死なないで』  僕は心の中で強く願った。
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