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そういえば……今日は珍しく母さんの夢を見た。
母さんは俺が６歳の頃に交通事故で帰らぬ人となってしまった。
ガキの頃に医師からその事実を告げられた時は１日中泣き喚いた記憶がある。
母さんがこの世を去ってからそろそろ１０年という年月が経とうとしていた。
母さんを失ってからは父さんと２人暮らしといった家庭環境。
そして俺は階段を踏み外しそうになりながらも無事に降り終える。
階段を降りるとすぐ左には靴があまり置かれていない玄関前が見える。
正面の茶色の扉は居間に繋がっている。
右に曲がればトイレ･風呂場･洗面所などの場所へと行ける。
俺は洗面所に向かう為に踵(かかと)を軸にして身体を右の方向へと向けて歩んだ。
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