紅い城の魔法使い

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「よっと……」 建物の構成を無視してるような高さの本棚に先日借りた本を戻す━━私は、アイリス アイリス・ウォコット ひょんなきっかけで、この館━━紅魔館に居候として厄介になっている魔法使いだ 「……また来てたの? 借りた本なら咲夜か私に預ければ……元あった場所に戻すわ 貴女は客人なんだから」 無音の図書室━━その奥から姿を現した、紫色長い髪と、やや薄い紫がかったローブに身を包んだ女性━━身長は、やや低めと言ったところだろうか 私は割と高めなので参考にはならないが 「自分の世話は自分で焼きたいのよ」 「貴女は、整理してしまってくれるから良いけどね」 彼女の名は、パチュリー━━パチュリー・ノーレッジ 私の友人で、私と同じ魔法使いである 今は錬金術にハマっているらしく、私が、この世界に来たときも何か怪しげな物を作っていた 「誰かさん達が案内してくれないから、怖くて外にも出られないしね こないだは、箒に乗った白黒の魔女みたいな格好をした女の子に絡まれたし…… その後、レミリアがお祭りがあるって言うからついて行ったら巫女装束の女の子に御札投げつけられたし」 「白黒の人間は魔理沙……貴女は平然と返り討ちにしてたわよね? 巫女装束は霊夢……峰でぶん殴ったんだっけ?」
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