14人が本棚に入れています
本棚に追加
ルール自体は簡単だ━━スペルカードと言われるカードを媒介とした勝負━━詳しい説明は省くけど、最終的に相手に参ったと言わせるのが目的だ
「いくぜ!」
魔理沙は次いで小さな八角の箱を出した
手のひらサイズの箱━━ミニ八卦炉と呼んでいたかな
光エネルギーによる熱の魔法を出す道具ならしい
あの炉から、巨大なレーザーを出したときには驚いたものだ
「先手必勝!
恋符『マスタースパーク』!」
噂をすれば━━八卦炉からは高熱を纏った光が照射される
私は左腰に携えた剣を握り、銘を呼んだ
「霞桜……」
呼応するように剣は26枚の結界を展開━━その内、3枚ほど突き破りレーザーは止まった
「またそれか……
今日は取って置きを用意してきたぜ」
霞桜━━今は鞘からだしていないが、刀身は薄い赤で少し湾曲した片刃剣である
刀ほど細くはなく、切れ味も悪い
しかし、剣自体が26枚の結界を展開できる能力を持ち、26枚すべて重ねた結界を貫けた物を私は今まで見たことがない
最初のコメントを投稿しよう!