紅い城の魔法使い

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ルール自体は簡単だ━━スペルカードと言われるカードを媒介とした勝負━━詳しい説明は省くけど、最終的に相手に参ったと言わせるのが目的だ 「いくぜ!」 魔理沙は次いで小さな八角の箱を出した 手のひらサイズの箱━━ミニ八卦炉と呼んでいたかな 光エネルギーによる熱の魔法を出す道具ならしい あの炉から、巨大なレーザーを出したときには驚いたものだ 「先手必勝! 恋符『マスタースパーク』!」 噂をすれば━━八卦炉からは高熱を纏った光が照射される 私は左腰に携えた剣を握り、銘を呼んだ 「霞桜……」 呼応するように剣は26枚の結界を展開━━その内、3枚ほど突き破りレーザーは止まった 「またそれか…… 今日は取って置きを用意してきたぜ」 霞桜━━今は鞘からだしていないが、刀身は薄い赤で少し湾曲した片刃剣である 刀ほど細くはなく、切れ味も悪い しかし、剣自体が26枚の結界を展開できる能力を持ち、26枚すべて重ねた結界を貫けた物を私は今まで見たことがない
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