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竹林に訪れてしばらくたった━━紅魔館と白玉楼に外の世界の人が来たそうで、特に話しはしていないけど交流も持てた
「ギャーッ!?」
考え事に更けていると、屋敷に悲鳴が響く
鈴仙だ━━あの人は、波長を操れるらしい
それは波長を補足することにも繋がるが、故に波長に頼り気味だ
だからてゐの罠に簡単にかかる
罠には波長が無いからだ(動かないし)
「……大丈夫?」
鈴仙は庭先で落とし穴に落ちていた
いつものことで、私はその手を引き鈴仙を助け出す
「ありがと
まったく……てゐにも、その真面目さを見習って欲しい」
「ん……私は真面目じゃない
それより……客」
私の意志に関係なく現れる球体━━『アンサラー』の異名を持つ短剣の待機状態
後にて先んじる短剣が屋敷の入り口をにらんだ
同時に炎の鳥が向かってくるが、構うことなく周りの球体にサインを出す
「回答……『フラガラッハ』」
球体から現れた短剣は火の鳥を避けて奥にいた白髪の女性へ━━突き刺さり火の鳥が消滅する
『後にて先んじる短剣』は仕事を果たしたと言わんばかりに消え、私は入り口で倒れた少女に寄った
「大丈夫ですか?
妹紅」
「心配するなら突き刺すなよ……」
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