夏、日照り、竹林にて

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竹林に訪れてしばらくたった━━紅魔館と白玉楼に外の世界の人が来たそうで、特に話しはしていないけど交流も持てた 「ギャーッ!?」 考え事に更けていると、屋敷に悲鳴が響く 鈴仙だ━━あの人は、波長を操れるらしい それは波長を補足することにも繋がるが、故に波長に頼り気味だ だからてゐの罠に簡単にかかる 罠には波長が無いからだ(動かないし) 「……大丈夫?」 鈴仙は庭先で落とし穴に落ちていた いつものことで、私はその手を引き鈴仙を助け出す 「ありがと まったく……てゐにも、その真面目さを見習って欲しい」 「ん……私は真面目じゃない それより……客」 私の意志に関係なく現れる球体━━『アンサラー』の異名を持つ短剣の待機状態 後にて先んじる短剣が屋敷の入り口をにらんだ 同時に炎の鳥が向かってくるが、構うことなく周りの球体にサインを出す 「回答……『フラガラッハ』」 球体から現れた短剣は火の鳥を避けて奥にいた白髪の女性へ━━突き刺さり火の鳥が消滅する 『後にて先んじる短剣』は仕事を果たしたと言わんばかりに消え、私は入り口で倒れた少女に寄った 「大丈夫ですか? 妹紅」 「心配するなら突き刺すなよ……」
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