夏、日照り、竹林にて

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レーザー━━単純に光と熱のエネルギーの塊は魔理沙のマスタースパークに引けを取らない迫力だ 避けるには遅すぎる━━私は手にカード状の魔力を収束し、その魔法の名前を叫んだ 「結界『全て遠き理想郷』」 瞬時にカードは霧散し、放たれていたレーザーは目の前で弾けた 「意外……」 無傷の私を見て藍が呟く 売られた喧嘩だろうが私は争いは面倒で嫌いだが退いてくれそうにもない 牽制がてらにナイフを投げるが藍はすべて撃ち落としている 「避ける気がないのなら……」 今度は左右に大きく開く形でナイフを投げ、いったん時間を止める そして、投げたナイフにはじかれるように数本のナイフを投げた 普通の人になら、突然ナイフが増えたように見えるはずの投げ方でも藍はすべて撃ち落とす
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