紅い城の魔法使い

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「パチェが集中してるの……邪魔はさせないわ」 取って置き━━虚勢を張っているように見えなかった私は結界を26枚全て重ねた━━魔理沙の魔法は練度も精度も粗野だが、力がある━━理屈を押し退けるほどの力を持つ魔法を撃てる人間の切り札━━私も、相応の覚悟をした 魔理沙は箒に乗ったまま大きく上昇━━ミニ八卦炉を箒の穂に設置し、点火した 「帚星『ブレイジングスター』!!」 次の瞬間には魔理沙は音速に達していた 自信の魔力をコーン状に展開し、抵抗を減らす防壁として 攻撃を防ぐ結界として 何よりも━━最大の攻撃として ただ単純な突進━━しかし、威力はバカにできない もしかしたら━━破られる 結界に魔力が触れる━━一瞬で重ねられた結界の半分が破れたが、魔理沙は止まらない その間にも魔理沙は迫り、結界は残り7枚 「I'm the bone of my sword……」 私は魔力で構成されたカードを呼び出した 「どうやら、私は貴女を侮っていたようね 熾天『ローアイアス』」 カードが光り、魔法が起動━━七枚の結界は砕け、代わりに花弁を模した結界がブレイジングスターを受け止めた 熾天を覆う七つの円環━━ その花弁一枚が古の城壁と肩を並べる防御力を誇る盾
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