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フィクション・ブレイカーとは、小説家の天敵で、『話潰し』や『夢壊し』と呼ばれており、それらは夢や希望、はたまた感情までを喰らう奇怪な生物である。
フィクション・ブレイカーは知能によって姿が変化する。
下等な者は虫や小魚だが、厄介な事に知能が高くなるにつれて戦闘力も高い物に変化するのだ。
例を挙げるなら、人間や、ドラゴンだ。
さらに、小説家以外にはこれらを実態としてみる事が出来ないのが現状だ。
こういった生物を総称してフィクション・ブレイカーと呼ばれている。
小説家がフィクション・ブレイカーを倒すのには、理由がある。
一人一人の思惑は知れないが、主に、一般人から『感動』の感情を守る為に活動をしているのだ。
感動がなければ、どんなジャンルの小説も面白くない。
そういう訳で小説家達はグループを組んだりして夜な夜な外でフィクション・ブレイカーと戦っているのだ。
グレイアは先程説明した通り、ファンタジー小説家、そしてフィゼルは推理小説家。
どうでもいいと思う人も中にはいるかも知れないが、実際は戦闘と密接している。
二人の場合、『ファンタジー』は攻守・道具に長けて戦闘向き、『推理』は情報に長け、諜報にはもってこいなステータスだ。
ある意味最強な組み合わせな筈なのだが――正直二人の息が合った事等殆ど無かった。
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