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3・中旬
「しっかしやるねぇ円、あいつにしっかりやることやらせるなんて」
「そりゃそうでしょ巴。あいつは円にめっちゃ懐いてるんだから」
「自分の分身に懐くってのもねー。しかも男同士じゃない。それってどーなのよ」
涼しい顔で紅茶を飲む円
「私が彼に言ったことはひとつだけです。ただ、1%でも可能性があるのなら、その可能性を捨てずに全力を注ぎなさい。と」
「まぁあいつが円の言うことは本当によく聞くっていうのもあるがな」
「まぁでもわかる気もするよ。だって円は厳しいけど決して理不尽ではないもの。今回お小遣いにリミッターかけられた僕ですら、それに納得している」
板チョコを食べながら遥。
飴玉を手で転がしながら透。
「そこが円くんのすごいとこなんだよねー。すべてが理にかなっているっていうか、妙に相手を納得させる説得力があるんだよねー。」
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