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自嘲気味に笑い円
「いえ、ただ私は口が上手いだけというか、妥協点を見つけるのがうまいだけですよ」
「ふーん、そんなもんかね、っと」
立ち上がり冷蔵庫へ向かう巴
「あ、ソーダもお願ーい」
すかさず注文する透
「あ、じゃあ僕ラムネでー」
「てめぇら・・・まぁついでだからいいけどよ・・・じゃなくて、お前が言うとなんか裏があるような気がして落ち着かねぇんだよな」
「ふふ、心外ですね。私だってあなた方のことは正当に評価しているつもりですよ?」
「へー」
「みな短所が目立つところもありますが、同時に長所も見えています。遥、あなたは誰よりも彼に近いところにいる。彼のよき理解者です。巴、あなたは彼に前へ出る勇気と行動力を与えています。使い方はひどく限定的ではありますが・・・そして透、あなたはまだまだ新しいですが、彼に交友の幅を広げるきっかけになっていただきたいと思っています。あなたの好奇心の強さは、きっと彼の世界を広げることになるでしょう」
円の言葉に感動する一同
「じゃ、じゃあ円くんは?」
「私は、彼の目となりたいですね。そしてさらに欲を言えば、彼の心を守ってあげたい。そう思います。」
「円・・・お前、いい奴だなぁ」
「確かに・・・それは僕らも同じく思っていることさ。だって、僕らだって彼だからね。」
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