狗猫は二度死ぬ

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  「おぉぉぉれとのぉ愛を守るためぇぇぇぇっ!!!おぉぉぉまえは旅ぃぃ立ちぃぃぃぃっ!!!明日ぅをぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!みぃっ!!うぅっ!!しなぁぁったぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」 ただ川を探すために森の中を探検するのもつまらないので、有名な世紀末漫画の神曲を熱唱しながら歩いているところです。 熱い熱い、やっぱりテンションを上げるにはアニソンですな。 でも喉が更に渇いたっていうね。 ちなみに何故テンションを上げているのかというと、単純に淋しいっていうのが主な理由だ。 まぁ元々1人の方が好きな性分の私だが、それはあくまでアニメや漫画があってこそであって、実際本当に孤独に堪えられる高校生が世の中に何人いるだろうか。 そもそも、こんな大自然丸出しの森で静かにしていたら、それこそ気が滅入って仕方が無い。 某ゲームに登場するダンボーラー(※ダンボールが好きな人の総称)スネークさんは、何故1人で森や荒野を進めるのだろうか。 ちょっと、いやかなり尊敬する。 ヤバい、当初の目的を忘れかけてしまっていた。 早いとこ川を見付けて水分を補給しなくては。 (────ん……? なんか川の流れる音が……) k t k r いぬねこ は かわを みつけた ! いや、まだ見付けてないけどね。 それっぽい音が耳に届いただけで目には映ってないけどね。 とにかく、川の場所がかなり近いのは確かな筈だ。 音が聞こえるくらいの距離なら、走れば案外早く見付けられるかもしれない。 「犬飼嶺子、行きまーーす!!」 高らかにそう叫んで、私はダッと全速力で駆け出した。
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