狗猫曰く萌えよ鎖骨

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  「────この弾の大きさ? しゃあない、君らにも解るように長さで教えたるわ。  1 3 mm や 」 (※決め台詞です) どや顔でそう言い放ち、私は敵にピストルの銃口を向けた。 ホルスターから抜き、敵の急所に照準を定める。 私くらいになれば、一連の動作に1秒もかからない。 敵の暴力が私に及ぶまでに、私は全ての動作を終える自信がある。 敵の脚に、力が入る。 生物は、前に重心を傾ける瞬間が最も無防備なのだ。 左右後ろに回避運動が取れない。 当然、私がその隙を見逃すわけも無く、トリガーを引いた。 ────ガァンッ! 「これからは……私が天に立つ」 (※決め台詞です) 弾丸が、敵の頭蓋を貫いた。 「お前、さっきからウザい。 野犬くらい黙って狩れ」 「イエッサー」 犬飼嶺子です、こんにちは。 好きな男性の部位は鎖骨です。 最初の村を出てから早くも2日が経ち、今はそこそこ規模の大きいらしい街を目指して歩いている。 そしてこの様である。 森の中を歌いながら(主に私だけ)歩いていると、この世界で初めてモンスターと遭遇した。 ……まぁモンスターと言っても、ディア○ロスとかティガ○ックスみたいな狂暴な恐竜種が生息しているわけではなく、角が生えてるだけの野犬の群れだった。 辰本君曰く『焼けば食える』とのことなので、ピストルで応戦しているわけなのだ。 ちなみに辰本君は素手。 ただの動物虐待にしか見え(ry
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