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──で、その日の晩。
時計が無いから(携帯は壊したし)時間は分からないけど、多分8時9時くらいかな?
私と辰本君は焚き火の近くで昼に狩った野犬の肉を食べていた。
リアルこんがり肉まいうー♪
牛肉と豚肉と鶏肉を足して牛肉と鶏肉を抜いた感じの味がする。
…………あれ?
それただの豚肉じゃねぇか(笑)
「体力ゲージ回復!クチャクチャ」
「……静かに食え、ウザい」
相変わらずのノリの悪さと毒舌に定評がある辰本君です。
この調子で歩けば、明後日の昼頃には目的の街に着くらしい。
その街にはギルド支部の本拠地があるらしくて、1週間くらい滞在していれば支部長の九十九さんが戻ってくるだろう、とのこと。
……やっぱり、その街でお別れになっちゃうのか。
ここまで連れてきてもらったのに図々しいかもしれないけど、まだ辰本君と旅を続けたい。
もっと仲良くなりたいし、もっと多くのことを教えてほしい。
うーん……こんなに女々しくなるのは初めてだ。
何なんだろう、この感じ。
こんな感情どうしようか♪
ちょっと教えてくれないか♪
どう聞いてもマトリョシカです、本当にありがとうございました。
「はぁー…………」
「……どうした?
お前でも溜め息を吐くんじゃな」
「いや……まぁ、どーーでもいいことだから、気にしないで」
私の返しに腑に落ちないと言った表情の辰本君。
就寝前に萌え顔いただきました☆
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