狗猫曰く萌えよ鎖骨

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さぁて……ここから私と辰本君の甘酸っぱい冒険話でも聞かせたいところだけど、そんな展開になるわけが無いし、特に何かがあったわけでもないので、割愛。 てへぺろ☆ 一気に翌日の夕方に飛びまーす。 「わぁー! 川だ川だ!」 目の前に! 広がるは! 旅の疲労など容易く吹き飛ばす! 広大で澄み切った川ッッ!! (※通常音声に切り替えます) いやぁ川があって良かったー。 村を出るときに湯槽を借りたのが最後だったから、汗でベタついて気持ち悪かったからね。 これが旅の辛いところ。 「……そこそこ綺麗じゃな。 もう少し下ったら魚とか泳いでるかもしれん」 「見ろ辰本君、ふつくしい川だ」 「ちょっと休むか」 見事にスルーされた。 むしろスガシカオ……じゃない、むしろ清々しい。 でも川辺で休むという意見は私も大賛成のところ。 2日半も歩きっぱなしで、幾らか身体にも負担がかかっていることだろうし。 バタフライでもしてクールダウンさせる方が良さそうだ。 …………さて、と。 ここで問題が1つ。 「辰本君、私ちょっと川で一泳ぎしたいのですが……」 「は? …………あぁ」 察してくれて何よりです。 そう、水着も余分な服も持っていない私が川に飛び込むためには、下着姿になる必要があるわけだ。 別に相手がイケメンなら見られていいというかむしろ見せた(ry 私の言わんとすることを理解した辰本君は、小さめの釣竿を持って川沿いを歩いて行った。
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