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解らない問題は全て忘れちゃおうという、ゆとり世代特有のステキ精神をフル活用し、私の脳内には早く川に飛び込みたいという渇望だけが取り残された。
しかし、替えの服が無い。
私の所持品は汚れた鞄と筆記具と携帯電話と充電器のみ。
ゲームや漫画の残骸は重たいだけなので、泣く泣く埋葬しました。
安らかに眠れ、私の友よ。
キョロキョロと辺りを見回す私、テラ挙動不審。
しかし今から私がする行動を考えると、人に見られるのはマズい。
…………よし、誰もいない。
次の瞬間、バッと身に付けていたセーラー服を脱ぎ捨て、その下に着ていたＴシャツと短パンも脱ぎ捨て、更には靴と靴下も脱いだ。
あぁそうだ、オーケー、言わなくても分かってるつもりだ。
そう、今の私は男子中高生諸君が見たくて仕方がない姿ベスト５にランクインしているであろう姿で悠々と風を受けている。
下着オンリーである。
ハハハハハ！！ 羨め男共よ！！
そこそこ可愛い黒髪ロングヘアーの女子高生の下着姿！！
替えの服があったら全裸になって飛び込もうとも考えたがな！！
さぁ存分に妄想するがよい！！
文字だけでは伝わらない理想郷を思い浮かべてニヤけるがよい！！
ハーッハハハハハハ！！！
いい加減そろそろ川に浸かりたくなったので、私は「えいや！」と掛け声を上げて川にダイブした。
ひゃう、冷たい！
９月頃のプール授業より冷たい。
学校のプールって入る前は楽しみだけど入ってみると冷たくて全くやる気出ないんだよね。
この気持ち分かるかなぁ？
でも慣れたら大したことはなく、清潔な天然水に貸切状態でどっぷり浸かれて極楽極楽。
こりゃたまりませんな。
なんて思っていた時期が、私にもありました。
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