狗猫曰く萌えよ鎖骨

10/10
前へ
/714ページ
次へ
「えー何でだよ、明日には着くんだからいいだろー!?」 「やかましい、今でさえ馬鹿1人飼ってるのにこれ以上馬鹿を養う余裕なんか無いわ」 言い方が酷すぎる件。 私はペットか。 「そこを何とか、頼むよ! パンツ見せるから!」 「見せんな、気色悪い」 「えっ……だって犬飼がパンチラしたら大丈夫って……」 「だから何で私を売り飛ばす! 若葉は学習機能ってものが……」 「人のこと言えんじゃろ、お前」 それもそうでした、てへ☆ しかし、馬鹿扱いされたりペット扱いされたり売り飛ばされたりと……セーラー服くらいしか主人公要素無いぞ、私。 しっかりしてくれよ作者。 その後、私と若葉の誠意を込めた土下座(焼き土下座ではない)に、ついに辰本君が折れた。 別に背骨が折れたとかじゃなくて諦めたって意味だからね? 勘違いするなよ? ちなみに辰本君が掲示した条件は『街に着くまで荷物は全て犬飼が持つこと』だった。 駄目だ……納得出来る要素が1つたりとも見当たらねぇ…… 何で若葉との契約で荷物係が私になったんだよ。 私への当て付けだろこれ。 辰本君曰く『この間抜けを連れて来たお前が悪い』とのこと。 凄まじい言い掛かりではあるが、その暴君っぷりも素晴らしい萌えポイントなので良しとしよう。 結局、翌日の昼間に街に到着するまで、私はずっと荷物持ちを担当させていただきました。
/714ページ

最初のコメントを投稿しよう!

945人が本棚に入れています
本棚に追加