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「えー何でだよ、明日には着くんだからいいだろー!?」
「やかましい、今でさえ馬鹿1人飼ってるのにこれ以上馬鹿を養う余裕なんか無いわ」
言い方が酷すぎる件。
私はペットか。
「そこを何とか、頼むよ!
パンツ見せるから!」
「見せんな、気色悪い」
「えっ……だって犬飼がパンチラしたら大丈夫って……」
「だから何で私を売り飛ばす!
若葉は学習機能ってものが……」
「人のこと言えんじゃろ、お前」
それもそうでした、てへ☆
しかし、馬鹿扱いされたりペット扱いされたり売り飛ばされたりと……セーラー服くらいしか主人公要素無いぞ、私。
しっかりしてくれよ作者。
その後、私と若葉の誠意を込めた土下座(焼き土下座ではない)に、ついに辰本君が折れた。
別に背骨が折れたとかじゃなくて諦めたって意味だからね?
勘違いするなよ?
ちなみに辰本君が掲示した条件は『街に着くまで荷物は全て犬飼が持つこと』だった。
駄目だ……納得出来る要素が1つたりとも見当たらねぇ……
何で若葉との契約で荷物係が私になったんだよ。
私への当て付けだろこれ。
辰本君曰く『この間抜けを連れて来たお前が悪い』とのこと。
凄まじい言い掛かりではあるが、その暴君っぷりも素晴らしい萌えポイントなので良しとしよう。
結局、翌日の昼間に街に到着するまで、私はずっと荷物持ちを担当させていただきました。
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