狗猫は二度死ぬ

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────次の瞬間! ザパァァァァァン!!(※効果音) 「ホワァァァァァイッ!!!?」 いきなり盛大な水飛沫が上がった事に激しく驚いた余り、自分でも残念すぎる反応を取ってしまった女子高生(故)の私。 何だよ、今の意味不明な叫び声。 いや、そんなことよりも……川に生物が生息していたという事実、これはかなり重要だ。 しかも、後方で上がった水飛沫の勢いから推察するに、そのサイズは魚とかの比ではない、と思う。 えっ、何? ジョ◯ズ? ジ◯ーズなの? ヤバいヤバいヤバい! さっきの水飛沫、そこそこ近くで上がってたっぽいんだけど。 振り向いて確認するだけの行為に極上の恐怖心が沸き上がる。 もし凶暴な肉食生物とかだったらどうしよう…… しかし、このままでは何も状況は変わらないので、約1分の葛藤を越えて、私は意を決した。 「てっ……敵襲ー!!」 何で振り向く時まで残念な掛け声上げてんだ、私は。 その時、世界が止まった。 (※気のせいです) そこにいたのは……人間だった。 いや、もっと限定して言うなら、紛れもなく♂だった。 更に言うなら、全裸だった。 ( ゚д゚ )←私(下着姿♀) ( ゚д゚ )←そいつ(全裸♂) 何このシチュエーション、斬新。 あぁ……どうしよう。 相手めちゃくちゃ驚いてる。 目が完全に見開いてる。 そりゃそうか、いきなり下着姿の女子高生に遭遇した上に、自分の全裸を見られたんだから。 …………てか、私も見られてね?
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