狗猫は衰退しました

6/14
前へ
/714ページ
次へ
  (────ハッ!) (゜ロ゜)←こんな感じで起きた。 Good morning! ……と言いたいところだが、窓の外を見ると明らかに夜中という。 無駄に早起きしすぎた。 しかし……さっきの夢。 結局また肝心な部分だけ聞けずに目覚めてしまったけど、少しだけ世界のシステムを理解出来た。 そして、おそらくはさっきの夢が2回目の『覚醒』。 次にあのストーカー神官と会ったその時に、私は── (──ん……あれ?) そこまで考えたところで、思考は別の事象に疑問を抱いた。 いや、何かね、身体を起こそうとしてもね、動かないと言うかね。 何と言うか、これって…… 誰かに馬乗りにされてね? 「ちょっ……えぇ!?」 何なの、この展開! 強盗? 夜這い犯?(※違います) 身体を何とか動かそうと抵抗していると……月明かりに照らされて『ある物』が見えた。 私の胸元を目掛けて勢い良く振り下ろされた──ナイフ。 「──だが断るっ!!」 「っっ……!!?」 しかし、そこは空気を読む気など微塵も無い狗猫ちゃん。 ナイフを握る犯人の手首を掴み、寸前で動きを止めた。 巧く身体を捻り、犯人ごとベッドから転げ落ちる。 ようやく犯人のナイフに刺されるという危機から脱出出来た。 まぁ、ピンチに変わりは無いが。 暗い部屋の中、犯人と対峙する。 (力は大して強くない。 逃げられる前に……倒す!)
/714ページ

最初のコメントを投稿しよう!

945人が本棚に入れています
本棚に追加