945人が本棚に入れています
本棚に追加
/714ページ
…………ん?
ちょっと待てよ?
「ねぇねぇ辰本君」
「……何じゃ、お前みたいな変な女と仲間にはならんぞ」
おいおい、嫌われすぎだろ私……
始まって十数ページで戦力外通告される主人公ってどうなのそれ。
「いやそれじゃなくて、仲間には死ぬ程なりたいけどとりあえずは一旦おいといて。
ここって天国じゃないんでしょ?
じゃあ、ここはどんな所なの?」
少なくとも、生きていた頃の世界とは掛け離れている、それくらい私にも理解は出来る。
でも、死んだ人間が天国とは別の世界でこうやって存在している、ならここは何なのだろうか?
「あくまで仮説じゃが……ここは『天国に限り無く近い並行世界』じゃと俺は考えとる」
並行世界……また厨っぽい単語が出てきちゃったよ……
でも、確かにそう言われてみれば的を得ているのかも?
死んだのに自分の意思を保ってるってことは、この世界で私は今も生きているってことだから。
「えーと……つまりアレ?
死んだのに天国には行けなかった可哀想な人には残機1あげるからこっちで頑張れ的な感じ?」
「ワケわからんが、そんな感じであっとると思うぞ」
いやいやいやいや……何ソレ!?それ何てイジメですか!?
この私にアニメも漫画も何も無い世界で生きろと!?
それは死ねって意味か!?
もう既に1回死んだのにもう1回死ね(主に精神的に)と!?
「嫌……そんなの嫌だよ……!」
「…………まぁ、急に受け入れろとは言えんが……」
「エルシャダイとかスパロボとかPS3でプレイしてないゲームが山程あったのにぃぃぃぃっ!!」
「俺の同情を返せ!」
最初のコメントを投稿しよう!