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「お願いします!
何でも手伝いますから!
何なら脱ぎますからぁ!!」
「だから脱ぐなって!!」
現在、主人公の私は──
DO☆GE☆ZA
している真っ最中です、はい。
会ってから一時間弱しか経過してないのに土下座で懇願する主人公って、お前それどんだけプライド無いんだよって感じがしないでもないですけどね。
いやいや、でも仕方ないじゃん!
今ここで辰本君にすがり付くのが一番楽な選択肢だもん!
すみません自分大好きっ子です。
基本的に自分にはティラミス並に甘くしちゃうんです。
「…………はぁ、分かったから」
「パードゥン?」
「とりあえず黙れゴミ。
村か集落か、寝泊まり出来る場所を見付けるまでは付き合ったる」
イィヤッフゥゥゥゥゥゥ!!!
土下座してまで頼み込んだ甲斐があったぁぁぁぁぁぁ!!!
これで数日間はイケメンとの甘い2人旅を堪能出来ちゃうぜさすが主人公特権バンザーーーイ!!!
「ありがとう辰本君!!
いやぁ辰本君は優しい人だと確信してたよ私は、うんうん」
「うっさいわお前……」
「はいはいツンデレツンデレ」
「沈めたろうか?」
怖っ!! 今の怖っ!!
川を指差して『沈めたろうか?』はマジで怖い!!
長身な上に目付き悪いから威圧感たっぷりで更に怖い!!
むむむ……どうやら辰本君は私のテンションが嫌いな様子。
どうにかして機嫌を取って仲間にしてもらいたい私としては、今後身の振り方を考えなくては。
……こんな調子で大丈夫か、私?
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