狗猫の大冒険

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とまぁ、何やかんやと揉めた後、辰本君にピストルとホルスターとサイレンサーと弾17発分(中途半端だなオイ)を譲ってもらった私でした。 「譲っとらん、貸しただけじゃ」 「ケチな人はモテないって世間の常識を知らないのかい、ボーイ」 「返せ」 「ごめんなさい」 何だよ何だよ、ちょっとくらいはジョーク言ってもいいじゃんか! こちとら2流ラノベばりの急展開に四苦八苦してるんだよ! (※していません) だが許す、イケメンだもの。 ……っと、こんなカロッゾさんもびっくりの鉄仮面野郎に構ってる前に、早速このホルスターを装着してみようかな。 えーと、腰のこの辺りにベルトで固定して、利き手の方にピストル差し込んで、サイレンサーは左のポケットで、予備の弾はこっちにこんな感じで────って、これ活字じゃ伝えられないね。 少なくとも今の作者のレベルじゃ何が何やら分からな(ry 「よし、こんな感じかな?」 「……まぁ、ええと思うぞ」 「おぉ……なんか格好いいね私! これ絶対アリアに登場しても読者違和感とか持たないって!」 「知らんがな」 えー……ノリが悪い上にアニメの1つも知らないなんて、私の長所通用しなくね? アニメについて語るのは数少ない私のスキルなのに。 …………うん、何か切ないな私。 いや泣いてないよ? これ涙じゃないからね? さて、ホルスターの装備も済んだことだし、お次は……ねぇ? せっかくピストル貰ったんだし、ここはやっぱりねぇ? 「ねぇねぇ辰本君。 試し撃ち、していい?」 「するな、弾の無駄じゃ。 大体ド素人が急に────」 「やったありがとう!」 「話を聞けぇ!」 殴られました。 テへ☆
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