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大した意味も無い思考をシャットダウンして辰本君の横顔ハァハァ……もとい、辰本君の横顔に目をやると、どうやら疑っているのか険しい表情をしている。
うーん、イケメンはどんな顔でも映えるから見応えがあるね。
イケメン万歳!!
「お前……おかしいぞ」
「えっ……まぁ、うん……。
そりゃ確かに私は変な子だけどさ……ちょっとアレだよ、辰本君は男の子なんだからさ、もっとこう女の子への心配りを……」
「頭の方は言っとらん」
あっ、違った?
私はてっきり自分の人間性を否定されているのかと……
「ゲームで射撃の腕を鍛えたって話自体が既に眉唾物じゃが、まぁそこは百歩譲って認める。
ただ……ピストルの構造や扱い方まで知っとるとなれば、話は全く違ってくるぞ?」
あぁ……アレか、つまり私が何故ピストルをすんなり扱えたのかを疑問に感じてるわけね?
よーしいいだろう、ここはドンと一発言ってやろう。
「主 人 公 だ か ら さ ☆」
銃弾が頬から数センチのところを通過したのは一秒後でした。
「ちょっ、おまっ!
さっき弾の無駄遣いはするなって自分で言ってたクセに!」
「じゃあふざけんと答えろ」
ガッッッデム!!
冗談が通じないぜこのボーイ!!
みたいに欧米映画の最初らへんで出てくるモブキャラみたいに言い返してやりたかったが、それすらスルーされそうだから断念。
まぁ旅に同行させていただいてる身だから、主導権を握られるのは仕方無いって分かるけど。
…………これ、あんまり話したくないんだよなぁ。
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