狗猫の大冒険

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私が頭を抱えて3週間──おっとこれは作者の都合(ry 3分間くらい悩んでいると、当の辰本君はさっさと歩き出しているではないか。 「フライングスタートだ!」 「やかましいわ。 来るんなら黙って歩け」 「『黙って歩け』……だと? それはつまり『黙って俺の背中を追って来い』って意味だよね!? いやぁやっとデレたねぇ辰本君! 一生一緒にいてくれや♪ってか? 三木道三かお前は(笑)」 「お前と一生一緒とか発狂しても不思議じゃなさそうじゃな」 ( ゚д゚ ) さすがにこの言葉にはダメージを負わざるを得なかったので、私は大人しく付いていくことにした。 「…………」 「…………」 「…………」 「…………」 「…………ハァハァ///」 「…………」 何だこの空気は…… まさに圧倒的沈黙っっっ……!! もうかれこれ30分くらい無言で鬱蒼とした(←何となく使いたくなる単語)森を歩いているけど、目的地が分からないから精神的な苦痛が半端ではない。 肉体的には大丈夫だけどね。 いや、仮に私がバテバテになって『らめぇぇぇぇぇぇ!! 足腰がガクガクなのぉぉぉぉぉぉ!!』とか喚いたとしても、ジャギ様もびっくりなドSイケメン辰本君はまるで何事も無かったかのように歩き続けるのだろう。 「…………」 「…………ウヘヘヘヘ」 「うるさい、キモい、ウザい」 「ごめんなさい」 会話を……せめて会話をさせて! もう私のライフはゼロよ!
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