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人前だから表に出さなかったが、内心ガッツポーズだった。
てっきり知らない人が付くのかと思ってたらユッキーだもん。
やっぱり知ってる人の方が気楽に聞けるし都合良いのかな?
九十九さんの気遣いに感謝!
ちょっと不安だったけど……案外楽し気な日々になりそうな予感!
そう思ってた時期が、アタシにもありました。
「若葉ちゃん歳いくつー?」
「胸ぺったんこだねー(笑)」
「わぁ綺麗な髪色してる!
あーでもちょっと痛んでるわね、手入れしてあげよっか?」
「えっ……その……」
(´;д;)
どうしてこうなった……
朝礼を終え、アタシはどうすればいいのかとウロチョロしていたらこれである。
あっという間に女性支部員数名に囲まれてしまったのだ。
さっきからキャッキャウフフしたお姉さん連中に質問攻めにあっているが、軽いコミュ障のアタシにこの空間は拷問すぎる。
誰か、誰か助けて……!
この結界を破壊してくれ!
涙目になりながら心の中で訴えを叫んでみるが、声に出して抵抗は出来ないヘタレなアタシです。
「……アンタ達、質問はその辺にしといてやれよ。
若葉が困ってるじゃねぇか」
その時、救世主が降り立った。
声に反応して振り向くと、冷めた目でこちらを見ているユッキーが立っているではないか。
アタシは素早くお姉さん集団から抜け出し、サッとユッキーの背中に隠れて服の裾を掴んだ。
「たっ、助けてユッキー!」
「服を掴むな、服を。
あとユッキーって呼ぶな」
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