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「じゃあまたね、若葉ちゃん!
今度髪の手入れしてあげるねー」
「ユッキー君も頑張って!
変なコトしちゃ駄目よー?(笑)」
十数分間はお姉さん集団に弄られまくって(性的な意味ではない)、ようやく満足したのか謎な言葉を残して去っていった。
ユッキーはずっと怒鳴り散らしっぱなし、アタシはユッキーの背中から小さく手だけ振ってみたり。
変なコトって何だろ……?
気になって昼も寝れない。
「ったく……」
一難去ってホッとしたユッキーの表情は、一仕事どころか八仕事は終えたくらい疲弊しきったものになっていた。
そりゃあれだけ怒鳴ったらな……
「ユッキーって人気者なんだな」
「からかわれてるだけだろ」
「ところで『オニアイ』って何?
あと『変なコト』も教えて!」
「お前は一生知らなくていい。
あと後者は受け取り方によっては在らぬ誤解をされる可能性があるから発言には気を付けてくれ。
そしてもうこの話題は忘れよう」
「??」
ちんぷんかんぷん……(´・ω・)
難しい言葉を並べられた上に結局教えてくれないとかズルい。
ユッキーはケチな奴だ。
それともまだ不機嫌なのかな?
よく見るとユッキーの頬が微妙に赤いような……うん、これは多分怒ってるっぽいな。
でも大丈夫!
狗猫に教わったあの呪文があればきっと許してくれるさ!
「なぁ、ユッキー!」
「あ? 何だ?」
「アタシ、パンチラするよ!」
「何を言ってるのか分からんが、お前には仕事より先に常識を叩き込まないといけなさそうだな」
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