狗猫のパーフェクトいせかい教室

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  「────嶺子ちゃーん? そろそろ元気出しぃや」 ……ごめんなさい、九十九さん。 今の私に慰めは逆効果です。 だって私、落ち込んでますから。 「前章がたった7ページって……確実に作者ハショったでしょ……ちゃんと仕事しろよ……」 「あはは、ちょっと何言ってるかおにーさん解らへんなぁ」 「ですよねー(笑)」 いや、笑い事じゃないけど。 むしろ激昂するわ。 おっと、私と九十九さんの2人が今どこで話しているのか、やはり皆も知りたいであろう。 え? 知りたくない? 青汁でも飲んどけ! 勿論、あの安っぽい木造の小屋は1時間くらい前に出ている。 今はと言うと、この村ただ1つのパン屋さん(らしい)に来ている。 広さは大したことはなく、やはり木造ではあるけど、パンの匂いが食欲をそそる、和やかな雰囲気でとても心地好い空間だ。 そして……その空間の中には今、私と九十九さんと店員さんの3人しかいない。 辰本君が、いないんだ。 「……まぁ、アレやね。 アイツもちょっとくらい女の子を気遣ったったらえぇのにね。 うん、嶺子ちゃんは悪くないよ」 「うぅぅぅ……あの一夜の情愛は儚き夢だったのか……」 「えっ……嶺子ちゃん、アイツと何かシちゃったん……!?」 してません、してませんから。 ただの私の妄想ですから。 そんな鳩がコスモノヴァ喰らったような顔で見ないで。 何故、辰本君だけがいないのか。 話は1時間前に戻る────
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