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「俺ね、警察官やってん」
過去話の第一声がそれだった。
こんなイケメンな警官いたら即行万引きでもして尋問されたいぜ!なーんて冗談が言える雰囲気でもなく、ただただニヤニヤする私。
「……何ニヤニヤしてるん?」
「いえ別に、続きをどうぞ」
私が(  ̄ー ̄ )←こんな顔で話を聞いていることに違和感を覚えたのか、九十九さんは腑に落ちなさそうな微妙な表情。
「んー……? まぁえぇか。
丁度俺が大阪の警察署で勤務するようになってすぐかな?
初めて補導した不良が、そらもう中学生離れした体格のガキでな、しかも殆ど喋らへんかった」
「……もしかして、それが?」
「そっ、それが辰本龍や。
今から4年以上も前やね」
辰本君……やっぱり4年も前から背が高かったんだ。
まぁ今で2メートル近くはあるっぽいし、不思議ではないかな?
……いやいや、それよりも。
「辰本君、不良だったの!?」
「うん、アイツは凄かったよー。
地元じゃ『金龍』なんて呼ばれて目ぇ付けられとってな。
毎週のように喧嘩騒ぎ起こして、俺らが駆け付けても一切逃げ隠れせぇへんもんやから、図太い神経してるなぁって思ったよ」
金龍……厨くせぇ(笑)
中学生なだけに厨二病の真っ只中でしたか辰本君(笑)
「……さっきからニヤニヤしてるけど、俺の顔に何か付いてる?」
「付いてません、さぁ続きを」
私が( ´∀` )←こんな顔してるもんだから、九十九さん心配して自分の顔を拭いています。
やべぇ、何故か萌えた。
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