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────パンッ!
「はい、この話はオシマーイ」
掌を叩く音に続き、焦らし上手な九十九さんはそう言った。
気 に な る !
「ちょっ、そりゃ無いぜ旦那!
まだ起承転結の起と承くらいしか話してないっしょ、明らかに!」
「口調を変えてもダーメ。
簡単に他人の痛いトコを話すほどおにーさん甘くないよー」
「うっ、ぬぐぅ……!」
この男……侮れん!
意味深な話で程良く興味を引いたところでシャットアウトする通称『結果発表はCMの後♪話法』をマスターしているだと!?
連邦の警察官は化け物か!?
しかし……ここで引き下がっては主人公の名が廃る。
もっとこう、何かしらのフラグが期待出来る会話に繋がねば。
「じゃ、じゃあ質問!
質問したいことがあります!」
「えぇよ、特別に1つまでね」
少なっ!?
大阪はケチが多いって眉唾な噂を聞いたことがあるけど……もしや本当にそうなのか?
1つ……1つか……
幾つか聞きたいことがあるけど、絞らなきゃならないとは……
FFの選択肢で悩んでる気分だ。
──よし、これに決めた。
鎖 骨 触 っ て も よ ろ し い で し ょ う か ?
君 は 本 当 に そ れ を 聞 き た い ん か ?
ご め ん な さ い !
てなわけで、リトゥライ。
「……そんな大事な話、何で私に喋ったんですか?」
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