狗猫のパーフェクトいせかい教室

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「さっき『知恵を貸す側に回る』とか何とか言ってたクセに!」 「そう言われても、知らんモンは教えられへんしー。 そんな自己解釈で解答が分かれる質問されても困るわー」 くそぅ、あぁ言えばfor you……じゃない、あぁ言えばこう言う! 辰本君と違って喋りが巧いからか微妙に駆け引きが難しい。 「まぁまぁ嶺子ちゃん、そんなにハァハァしないで」 言い方がエロいわ! 確かに興奮してたかもだけど! 「第一、今更『この世界の存在』なんか疑っても、俺らだけで何か出来るわけとちゃうやろ?」 「まぁ、そうですけど……」 「とりあえず、おにーさんの話を聞いてみなさい、ね?」 「むぅ…………はーい」 結局、九十九さんのテンションに上手く丸め込まれてしまった。 なんか主導権を握られてる感じがして不満だなぁ…… だが、イケメンだから許す! イケメンだから!! 「じゃあ……俺から嶺子ちゃんに質問があるんやけど。 この世界に来てから、身体に何か『異常』はあった?」 身体に異常……? 何故そんなことを聞くんだろう? さてはそんなに私の肉体に興味があるのか?(※違います) 別に風邪とかもひいてないし……あ、そう言えば。 「途中で足を挫きました。 ほら、右足首の包帯のところ」 そう言って、九十九さんに自分の右足首の包帯をアピールした。 確か3日くらいで腫れが引くって辰本君が言ってたっけ? じゃあ明日には痛みも── 「それ、まだ痛む?」 「えっ…………?」 全然……痛くない。 足を挫いてから、まだ1日経って無いのに……?
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