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「心当たり、あるみたいやね」
「…………はい」
『身体能力が上昇した』
昨日今日で浮かび上がった疑問の殆どは、それで解決したけど。
解決はしたけど……
うん……つまりだね……
(#゚Д゚){つっっまんねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!
「ん? 何が『つまらん』の?」
だから然り気無く人の心に土足で入るなと(ry
「絶望した! あー絶望した!
異世界なんてファンタジーな感じ出しちゃってるクセに、蓋を開けたら『身体能力の上昇』って!
何それー地味すぎるー!」
「でも何かと便利やで?」
「便利なだけじゃ意味無いっ!」
解ってない、九十九さんはまるで解ってないね!
確かに便利で使い勝手がいいかもしれないけど、そんな地味すぎる能力じゃ映えないんだよ!
號奪戦みたいに目にも止まらないバトルとかなら別だけど、そんなグロッキーなシーンなんて書いた瞬間に非公開だっつーの!
「九十九さん、よく聞きな!
異世界と言えば何だと思う?」
「美少女と合法ロリっ子かな」
「それはアンタだけだよ!
『異』世界ときたら『異』能力!
人智では解明出来ない能力を駆使してこその────」
「あぁ……『そんなことか』」
( ゚д゚ )
えっ……異能力あるの?
「ちょっ、九十九さん!
そこんとこkwsk教えて!」
「えーーーーー嫌☆」
UZEEEEEEEEッ!!!
何だその断り方はー!!
過度の興奮で体を揺らしまくっている私を見て、九十九さんはまたしても悪戯な微笑みを浮かべた。
「いずれ分かるよ……いずれね」
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