狗猫のパーフェクトいせかい教室

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結局、九十九さんに上手く会話をコントロールされてしまい、それ以上は聞き出せなかった。 本当に口達者な殿方だこと。 さて……とりあえず引っ掛かっていた主な疑問は解決したかな。 半ば後回しにした感じだけど。 もう1つ、九十九さんに聞きたいことがあった。 「九十九さんって、確かこの村に『仕事』で来てるんですよね? どこかに所属してるんですか?」 「おっとーそれを聞いちゃう? 嶺子ちゃんったらお茶目ー」 何故か嬉しそうな九十九さん。 お茶目の意味も分からないし。 あぁ……多分アレだな、この人は説明するのが好きなんだな。 漫画やアニメに高確率で出てくる解説キャラっているじゃん? BLEACHでいう石田みたいな。 「うんうん、しゃあないなぁ。 おにーさん特別に教えちゃう」 いいからとっとと情報と鎖骨だけ差し出せこのハナ垂れ(ry 「まずは……改めて自己紹介からさせてもらおうかなー。 人材派遣団体『ギルド』の幹部を勤める、九十九一。 可愛い子ちゃんはヨロシクね?」 はい出ました! 出ましたよー! 『ギルド』だってさ! モバファンタジー小説で出現率の高い固有名詞ランキング最上位の団体名が出ちゃったね! 実際に真顔で言ってる人を初めて見たからインパクト抜群ですな! ( 」゚□゚)」イヤッホォォォォォォイッ 「あーまた笑ってる。 やっぱ俺の顔に何か付いてる?」 「いえいえ滅相もございません」 「口調からして怪しいやん」 「そんなこと無いですってー。 それより、その人材派遣団体って具体的に何なんですか?」 単語からして名前負けしてる感がハンパないのですが。 アレかな? 雑草抜きの手伝いとかかな?
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