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「ランクってのは、俺らの世界で言うなら階級ね。
階級は全部でＢからＦの５段階。
ただこのランクは本部員と支部員だけに与えられるから、傭兵にはランクが付かへんねん」
…………ん？
今の説明、少し変じゃないか？
「九十九さん、そのランクは何で『ＢからＦ』なんですか？
普通は上にＡとかがあるものだと思うんですけど……」
「おーやっぱ気付いたね？」
リアクションを取って欲しかっただけかよ！
「嶺子ちゃんの言う通り、ランクにはその更に上に『Ｓ』と『Ａ』が存在してるんやけど、この２つだけは特殊やねん。
ランクＡは各地方の支部長だけに与えられるランクで、ランクＳは本部長──ギルドのトップだけに与えられるランクや。
歴代のランクＳ保有者は、敬意を表して『ギルドマスター』と皆に呼ばれ讃えられてる」
ギルドマスター
ギルドマスター
ギ ル ド マ ス タ ー
(※何となく３回言いました)
何それダサいけどカッコいい！！
ちょっと呼ばれてみたいかも！！
自分の子供がギルドマスターとか呼ばれてたら嫌だけど！！
「────まぁ、ギルドの説明はこんなもんでいいかなぁ。
仕事は除草作業みたいな楽なやつからモンスターの討伐とかまで、難しい仕事ほど報酬金が……ってまた笑ってるやん自分」
「いえいえ別に……ぶほぉっ！」
「吹き出しとるやないか」
いやぁ、あまりにもインパクトが大きすぎたので堪えきれず。
インパクトダイヤルばりに破壊力あったよ、今のは。
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