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「はっ……ハッタリだ!
ただ見ただけで解るわけが──」
あぁ、うるさいうるさい。
黙れないのかこのモブキャラは。
まぁ……大した情報も持ってないあたり下っ端っぽいし、喋られるのも面倒だな。
「お疲れさん」
────ガァン!
門番A──もといモブキャラAの脳天に、弾丸をブチ込んだ。
はい、即死っと。
「それが解るんよねぇ、俺には。
俺は『規格外の存在』やから」
にっこりと微笑みながら言うと、モブキャラBはビビったのか足をガクガク震わせている。
撃ち抜かれてるのに無茶するなぁなんて考えちゃダーメダメよ☆
「可哀想やなぁ、自分ら。
何も教えられんで『組織』に使い捨てにされてるんやから」
「たっ、助けて……!
助けてください……!」
「んーどうしよっかなー?」
ちょっぴり同情心もあるし、別に見逃しても問題は無いけどね。
「でも、アカンなぁ。
知ろうとも戦おうともせぇへんで好き勝手に生きたいって、そんな甘い考えは通用せんやろ」
無知は罪。
そんな言葉があるが、本当の罪は『知らないこと』じゃない。
『知ろうとしないこと』だ。
コイツらは知ることを怠った。
中途半端な覚悟で武器を握った。
だから、ここで死ぬ。
人を殺すってことは、殺されても仕方無いってことだから。
「せめて、ギルドの『ランクA』くらいは知っとかななぁ?」
「しっ……死にたくないぃぃ!」
────ガァン!
目の前に、死体が2つ。
「九十九一、ギルドマスターからこの地区の管理と司令を任された『支部長』や……覚えとけ」
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