スーパー狗猫大戦

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「あーん……? おいおい、ここはギルドの駐屯所じゃねぇのかぁ?」 もう見るからにモブキャラっぽいマッチョAが、室内をジロジロと舐め回すように見ている。 まぁ確かにギルドの駐屯所に来て居たのが女の子1人だけだったら焦るよね。 『あれ? 部屋間違った?』的な雰囲気になっちゃうよね。 「なぁ嬢ちゃんよぉ、お兄さん達ギルドの連中を探してんだ。 どこに行ったか知らねぇか?」 マッチョBが部屋の中央でジッと立っている私に話し掛けてきた。 お兄さん達って…… どう見ても四十路くらいの大男がお兄さん達って……(笑) 「何笑ってんだコラァ!」 「いえ、笑ってません。 あとギルドの人達がどこに行ったとかも知りません」 危ない危ない。 マッチョの発言がツボすぎて顔に出てしまったようだ。 「嬢ちゃんよぉ……隠し事をする時は相手を選べよ? 俺達も忙しいんだからよぉ」 するとマッチョは痺れを切らしたのか、棍棒(もう棍棒でいいや)で私の肩をトントンと叩いてきた。 これは……威嚇だね。 私を人質にする気か、口を封じるために始末する気か…… マッチョからすれば、ここで1人寝ていた私だけが唯一の手掛かりなんだろう。 「いや……隠し事なんか全く! 本当に知らないんですって!」 「だったら何でギルドの駐屯所でお留守番してんだぁ? 変な服装してやがるクセして嘘は下手くそだなぁ、嬢ちゃん」 謝れ、全国のセーラー服愛好家に全力で謝れ。 ついでに製造会社にも謝れ。 らき○たファンにも謝れ。 あと、服装が変だから嘘が上手いみたいなその考え方どうなの。
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