スーパー狗猫大戦

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「へへ……それもそうだなぁ。 オイ嬢ちゃん、悪くはしねぇから大人しくしろよ?」 下半身に立派なテントを設営していらっしゃるマッチョ共が、もう在り来たりすぎてリアクションに困る発言をしなさった。 ナンテコッタイ……このままだと私の貞操が……! 71ページ目で主人公が襲われるなんてスイーツ(笑)にしても展開早すぎて焦る。 だがしかし! 私をただの女だと思ったのが運の尽きってやつさ! 「たっ……助けてー!」 私が取った行動は、大声を上げて助けを求めること。 そうです、他力本願です。 しかし、マッチョ共は全く動じることなく、むしろ更にニヤニヤが増している。 これは非常に腹立たしい。 「ハハッ、必死だなぁ嬢ちゃん! 今更叫んでも遅いんだよ!」 …………フッ 言っちゃったね? そのテンプレに乗っちゃったね? 計 画 通 り ! 「──待て、お前ら!!」 バンと勢い良く扉が開き、1人の男が部屋に乱入してきた。 見た感じちょっとオジサンっぽいけど、良いガタイでダンディーな雰囲気すら漂っている。 …………フッ、フフ腐。 フハハハハハハハ!!! これが主人公兼ヒロインの力!! 主人公は必ず助かる! ヒロインが叫んで助けを求めれば誰かが助けに来る! この二重のテンプレを逃れることなど不可能なのさ!! 内心でテンションを上げまくっていると、乱入してきたオジサンが第一声を発した。 「お前ら、俺にもヤらせろよ!」 敵側かよぉぉぉぉぉぉっ!!?
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