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さて……と、マッチョ2人は案外アッサリ倒せたし。
途中参戦のダンディー野郎を倒したら私の勝利か。
しかしこのダンディー、他の2人とは一味違うようで、闇雲に私に突撃してきたりはしない。
ある程度の距離を取り、ギロリと私を睨み付けている。
いぬねこのぼうぎょがさがった!
そうです、ポケモンです。
本当にありがとうございます。
「どうしたの、ダンディーさん?
早くかかってきチャイナYO!」
暇だから小ネタを挟む私。
「ダンディーじゃない、山崎だ。
どうやら格闘技を身に付けているようだが……この俺を山本や山下ごときと同格だと思うなよ?」
だからもっと名前捻れよ(笑)
そんな日本にありふれてる名字で威張られても困るわ(笑)
「別格だって言うなら、さっさと殴りかかってきたら?」
「ふん……挑発には乗らん」
不敵な笑みを浮かべるダンディー──もとい山崎さん(笑)は、懐に手を入れて探り始めた。
何か武器を取り出そうとしているようだけど…………ハッ!
「おっとぉ、動くなよ!?
嬢ちゃんが只者じゃねぇのは充分理解した……が、飛び道具を相手には暴れられねぇだろ?」
「くっ……!」
ヤバい、油断した……!
そうだ、どうしてそこまで考えが及ばなかったんだろう。
辰本君が持っているんだ、他にも持っている人がいると考えるのが当然じゃないか。
ましては相手は盗賊、ピストルの一丁くらい用意しているだろう。
「さぁて……どこから痛め付けてやろうかなぁ?」
そう言ってダンディー山崎さんは懐からピストルを……
ピストルを…………
ピストルじゃなくて吹き矢です、本当にありがとうございました。
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