スーパー狗猫大戦

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「吹き矢……だと……」 「カハハッ、その通り! 飛び道具を隠し持ってる可能性に気付かないとはな、間抜けが!」 いやいやいやいや! 吹き矢ってお前…… 吹き矢ってお前…… 吹き矢ってお前……! (※大事なことなので以下略) 何を血迷って数ある飛び道具から吹き矢をチョイスしたんだよ。 金か? 金が無かったのか? 「フッ、驚きすぎて声も出ないといったところか? 大枚叩いて技師に作らせた最高級最高威力の吹き矢だぜ!」 金あるじゃねぇか(笑) ちゃっかり特注品とか頼んじゃうくらい金あるじゃねぇか(笑) ピストル買えよピストル(笑) 大金注ぎ込んでまで吹き矢に拘る理由でもあるんかい(笑) 「わースゴいねーカッコいいねーマジびっくりドンキー(棒読み)」 なんかもうツッコミ入れる気力も無くなっちゃった。 ここまで吹き矢に自信を持ってるオッサンとか見るに堪えないし。 ふぅ……さっさと終わらせよ。 「嬢ちゃん、コイツで射たれたくなかったら両手を上げな。 5秒数えてやる、その間に……」 「あぁ、5秒も要らないよ」 「えっ…………おふっ!?」 私は光の早さで右足の靴を脱ぎ、そのまま足で投げ飛ばした。 靴はダンディー山崎さんの眉間に直撃、ダンディー山崎さんは変な声を上げて怯んだ。 どうでもいいけどダンディー山崎ってどこぞの芸人みたい。 怯んだ一瞬の隙を逃さず、一瞬で間を詰めて鳩尾に強烈な膝蹴りを一発、首に手刀をプレゼント。 「グッナイベイビー♪」 結局ダンディー山崎さんは自慢の吹き矢を披露すること無く、短い出番を終えた。 私TSUEEEEEEEE!!!
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