スーパー狗猫大戦

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短いようで長い……いややっぱり短い沈黙の後に、オッサンの後方2メートルくらいでズラリと整列していた強面が、額に青筋立てて一斉に怒号を飛ばした。 「んだとクソガキィ!!」 「調子乗りやがって!!」 「ブッ殺すぞコラァ!!」 「挽き肉にすんぞコラァ!!」 「魚の餌になりてぇかぁ!!」 「密室内で二酸化炭素濃度上げて衰弱死させたろかワレェ!!」 「水素がたっぷり充満した部屋に放り込んで低温摩擦でも発火するタイプのリン塗るぞカス!!」 なんか2人くらいめっちゃ理系なオッサン混じってる。 その知識をもっと別の方向に活用しろよお前ら。 野太い怒鳴り声が幾つも重なり、そろそろ鼓膜が悲鳴を上げるかもしれないと思ったが── 「シャーーーーラップ!!!」 テリーマン(笑)の一声で、全員がピタリと言葉を止めた。 色々とキモいオッサンだけど……幹部は伊達じゃないってことか。 色々とキモいオッサンだけど。 (※大事な以下略) 「お前達……手を出すな。 この能天気なガールは、ワタシが直々にバトルしてやろう」 「…………へぇ、アンタが? やめた方がいいんじゃない?」 主にフラグ的な意味で。 「ガァァァル……その度胸だけは見上げたものですが、少々大人をからかい過ぎたようだぁ」 テリーマンはニヤリと悪い笑みを浮かると、懐から金属製(多分)のロッドを取り出した。 長さは脇差し程度だけど、直撃を貰うのはヤバイかもしれない。 ……て言うか、誰か1人くらいはピストル買えよマジで(笑)
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