狗猫は二度死ぬ

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  ────成る程。 ある程度は自分の現状というものが掴めてきた。 大雑把な推察ではあるが、これは限り無く正解に近い予想の筈だ。 まぁ……それに至るまでに幾度となく自分で自分を凹ましては1人orzのポーズになっていたが、いつかは良い思い出になるよね。 (※なりません) 結論から述べるなら……多分私はもう死んでいる。 4tトラックと衝突したあの夢も『夢』なんかじゃない。 あまりにも突飛しすぎていたから私が否定していただけで、あれは決して覆せない『事実』なんだ。 そう、私はあの瞬間に、死んだ。 だとしたら、今のこの有り得ない状況にも説明がつく。 制服姿で寝ていた? 当たり前だ、私は通学途中に死んだのだから。 ゲーム機が粉々だった? 当たり前だ、トラックに潰されて壊れないゲーム機がどこにある。 冷静に考えれば、異常な事なんか何一つとして起きていない。 どれもこれも、通常だ。 ……ということは、この緑一色で塗りたくったような森は、私達が俗に『あの世』とか『天国』とか『冥界(※厨二病患者限定)』とか呼称している場所だろうか? まぁ今までの私の推察は根拠など無いに等しいものだから、ここがどんな場所かなんて分からない。 もし今の少ない痕跡や記憶だけで現状を完璧に把握出来る奴がいるなら、そいつは夜神さん宅の長男と互角に渡り合えるだろう。 「…………喉渇いてきた」 はぁ、久々に長ったらしい思考を重ねたから変に疲れてしまった。 よし、とりあえず川でも探そう。 三途の川って飲料水かな?
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