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落ち葉が綺麗な午後。
夕暮れ、橙。
紅葉の葉がやたら綺麗で、並木の中に彼女・鬼百合 楓は立っていた。
長い黒髪を後ろで一括りして、大きな赤いリボンが目立った。
セーラー服の上から黒い浴衣を上着のように羽織り、整った顔立ちには紅葉よりもずっと赤い、血色のような瞳がはめ込まれていた。
華奢、色白。
絵に描いたような美少女は、並木の中で佇んでいた。
幻想的な光景。
夢のような気さえした。
俺は歩くことも忘れて、ただその光景に目を奪われるばかりだっだ。
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