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「…あっ」 彼女は、一言洩らしてから薄く息を吐いた。 「…はぁはぁ」 艶っぽい唇から音が漏れる。 俺は、近付きその声を唇で塞いだ。 「ぅっん…」 荒い息が顔にかかる。 そそるその顔を見ながら自分が欲情しているのを感じた。 彼女を自分だけの籠に閉じ込めて永遠に… 叶わぬ想いを押し殺して… 唇を離すものかと言うように吸い付き、 暫くして、息は途絶え彼女は目を閉じ眠りについた。 俺は、そのひどく美しく妖艶な顔を見ながら 着物を着て、その場を離れた。
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