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バシッ…!!
何回目か分からない背中の痛み。
身体中に出来た痣。背中はみみず腫になっていた。
「…ッっ」
呻き声をあげながら心はどんどん壊れていく。
「お前なんか…」
母親の声がうっすら、薄れていく意識の中で木霊した。
お前なんか…産まなければ良かったんだ。
オマエナンカ…オマエナンカ…ウマレテコナケレバヨカッタンダ。
私は、私を恨んだ。こんな顔で生まれなければ…母親は私を愛したかも知れないのに。こんなに醜く嫉妬なんてしなかっただろうに…
泣くことを忘れるほど傷付きはしなかったのに。
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